事業拡大で人件費が重荷の「クラウドワークス」、利用者数拡大が黒字化の鍵 – ZAKZAK

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 本日は、企業と個人がオンライン上で仕事を受発注できるサービスを提供するクラウドワークスをピックアップする。3年前に東証マザーズに上場した同社であるが、直近の実態はどうなっているのだろうか。2017年9月期の決算書から読み解いてみよう。

 まず、貸借対照表=〔1〕=を見てみよう。資産全体に占める純資産の割合が50%以上あり、安全性については問題ない。利益剰余金はマイナスであるが、新株発行で資本の増強を繰り返しているため、財務基盤は強固である。

 次に、損益計算書=〔2〕=を見てみよう。同社には売上総利益という区分がなく、すべての段階で赤字となっている。営業収益は右肩上がりで上昇を続けているものの、事業拡大に伴う人員数増加で人件費が重荷になっていることが主な要因である。

 成約金額に応じて受け取る手数料が同社の収益源となるため、同社サービスの利用者数を拡大させることが黒字化の鍵を握る。

 最後に、キャッシュ・フロー計算書=〔3〕=を見てみよう。本業での現金の稼ぎを示す営業C/Fはいまだ赤字のままである。システム投資なども行う必要があるため、減りゆくキャッシュを増資などで補充しているのが実態である。

 働き方改革により同社サービスの利用者は急速に増加している。今後の同社の成長に期待したい。

 ■川口宏之(かわぐち・ひろゆき) 公認会計士、早稲田大大学院非常勤講師。1975年、栃木県出身。専修大経営学部卒。図を多用した会計に関するセミナーは会計の素人にも分かりやすいと評判。著書に『決算書を読む技術』(かんき出版)。



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