【司法書士 阿部亮のつぶやき世界一周】脳を守る防壁「脳内バリア」 血液に染料混ぜる動物実験がヒントに – ZAKZAK

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 科学雑誌で「脳内バリア」の記事を読んで驚いた。脳と脊髄を含む中枢神経系は脊椎動物にとって最重要な器官の一つで、その高度な機能を維持するために、強固なバリアが存在していたのだ。

 血液中には、他の臓器には有用でも繊細な脳や神経系にとっては有毒な物質や、ウイルスなどの病原体、不要なホルモンなどが多数含まれていて、それらを脳に供給しない仕組みが必要不可欠だからだ。

 19世紀後半、ドイツの学者がウサギの血液に染料を混ぜる実験をしたところ、全身の組織が染色されたのに脳だけは元通りだったことで、脳には何らかの防壁が存在することが予見された。

 ただ、人類は進化の結果、脳は全エネルギーの4分の1を消費し、そのために血管網は毛細血管を含め総延長が600キロにもおよぶまでに発達。その脳にどうやってバリアが張られているのかが不明だった。

 1960年代に走査電子顕微鏡で脳全般を詳細に見たところ、脳の毛細血管の内皮細胞は、ブドウ糖など脳の栄養源だけを通して、それ以外の物質はシャットアウトする特殊な構造であることが判明し「脳血管関門」と呼ばれることになった。

 ただ、このバリアのおかげで、脳腫瘍やアルツハイマー病や精神疾患など、脳の病気に有効な薬が開発されても、脳内には届かない。これが長年の医療界の大問題だった。

 それを最新のナノテクノロジーで、ブドウ糖で覆った超小型のカプセルに目的の薬を入れて、脳血管関門をだまして脳内に届ける実験が大成功。至急の実用化が望まれる。

 ■阿部亮 19歳で陸路を世界一周した高卒の法律家。司法書士法人新宿事務所の創業者。北海道札幌西高等学校卒業。卒業後、ミュージシャンを目指し18歳で上京。海外の音楽に触れ、誰も聴いたことがない音楽をつくりたいと19歳で陸路を世界一周する旅に出る。現在までに、ミャンマー、ネパール、カンボジア、ブルキナファソ(西アフリカ)に計10校の学校を建設している。



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