ハイブリッド弁護士のお悩み相談「SNSに『不倫中』と嘘を書かれた!」 – BIGLOBEニュース

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本誌のドキュメンタリーページ『シリーズ人間』に登場し、「あのキレイだけど押しの強い弁護士はナニモノ?」と、巷をにぎわせた仲岡しゅん弁護士。その正体は、男性として生まれ、数年前に女性に「トランス」した男と女のハイブリッド弁護士!大阪生まれ、大阪育ちの若き闘士は、悪を許さぬ正義感と、美貌に似つかぬ義理人情を盾にして、法律を武器に日々奮闘中。そんなハイブリッド弁護士がトラブルをシュッと解決!

【今回の相談】「ママ友が見せてくれたツイッター。PTAの役員仲間の男性、Aさんと私が2人で街を歩く写真が掲載され『2人でラブホテルに!“昼顔”中!!』と書いてありました。アカウントの主はAさんの妻。写真はPTAの打ち合わせ後に一緒に帰ったときに撮られたもので、不倫なんてもってのほか!名誉毀損で訴えられますか?」(40代女性・主婦)

【回答】「慰謝料の金額のいかんにかかわらず『こんなしょーもないことするヤツはシバいたらなアカン!』という強い動機をお持ちであれば、バシバシ訴えてやりましょう」(仲岡しゅん)

今回は名誉毀損についてのご相談ですが、そもそも「名誉毀損」とは何でしょうか。名誉毀損には、刑事上の名誉毀損と、民事上の名誉毀損とがあります。前者は「名誉毀損罪」(刑法230条)として刑事罰の対象となりますし、後者は「不法行為」(民法709条)として、慰謝料の請求が可能です。今回のご相談は、民事上の名誉毀損ですわね。

ちまたには、誰かに悪口を言われただけで「名誉毀損で訴えてやる!」と言いだす人がいますわね。ですが、不法行為が成立し慰謝料を請求できるかというと、そう単純な話ではありません。不法行為が成立するためには、いくつかの要件をクリアしていなければならないのです。

1つ目は、相手の発言や書き込みが貴女の「社会的名誉を低下させるもの」であること。世間での評価や信用が害される内容、という意味です。たとえば、貴女が近所のスーパーで万引きをしたという、嘘の噂を流されたとします。そのせいで、貴女がスーパーに行くたび、万引Gメンにマークされたり、レジのイケメンのお兄さんから白い目で見られたりして、買い物しづらくなってしまった場合。まさしく貴女の評価や信用が害されてしまったわけですから、これは名誉毀損に相当する可能性が高いですね。

今回の事例の場合、まだまだ負のイメージが強い「不倫」ですから、貴女の名誉を十分に低下させる言説でしょう。

次にクリアすべき要件は、「名誉を害する言説が世間に流布する可能性がある」こと。テレビや新聞で報じられるなどがその典型です。貴女が書き込まれたのはツイッターとのことですが、いくらフォロワーが少なく、実際にそれを見ているのは内輪の人間だけだとしても、外部の不特定多数が見られる状態で公開している以上、民事上の名誉毀損が成立する可能性は十分にあります。

問題は慰謝料の金額です。社会的に無名の貴女が無名の人間に名誉を毀損されたとしても、残念ながら高額の慰謝料は望めません。弁護士費用の元が取れれば御の字かしら。それでも、金額のいかんにかかわらず『こんなしょーもないことするヤツはシバいたらなアカン!』という強い動機をお持ちであれば、バシバシ訴えてやりましょう。わたくしだったら、そうします。






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