【図解で分かる「決算書」の仕組み】アサイー頼りの業績急降下が鮮明「フルッタフルッタ」 他のフルーツ商品にシフトするというが… – ZAKZAK

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 本日は、アサイー飲料の販売を行うフルッタフルッタをピックアップする。栄養価の高さからスーパーフードと呼ばれたアサイーのブームで急成長し、2年半前に東証マザーズに上場した同社であるが、上場後の経営状況はどうなっているのだろうか。2017年3月期の決算書から読み解いてみよう。

 まず、貸借対照表=〔1〕=を見てみよう。資産に対する純資産の割合はわずか4・8%しかない。過去の利益の蓄積である利益剰余金が大きなマイナスで、自己資本を毀損(きそん)しているのが原因である。総資産の半分以上を占める在庫も滞留リスクが懸念材料といえる。安全性を確保するため早期の資本増強が望まれる。

 次に、損益計算書=〔2〕=を見てみよう。営業利益以降がすべて赤字となっている。これで2期連続の赤字である。前の年と比べても、売上高が37%減少し、営業利益の赤字幅が拡大した。アサイーブーム終焉(しゅうえん)により、アサイー頼りの同社の業績は急降下した。

 最後にキャッシュ・フロー計算書=〔3〕=を見てみよう。本業のキャッシュの稼ぎを示す営業C/Fもマイナスが続いている。銀行借入などで減り続けるキャッシュを補っているのが現状だろう。

 今後はアサイー依存から脱却し、他のフルーツ商品にシフトするという同社であるが、今後の見通しは依然、不透明なままである。 (川口宏之)

 ■かわぐち・ひろゆき 公認会計士、早稲田大大学院非常勤講師。1975年、栃木県出身。専修大経営学部卒。図を多用した会計に関するセミナーは会計の素人にも分かりやすいと評判。著書に『決算書を読む技術』(かんき出版)。



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