増える「子供によるサイバー犯罪」 その背景を弁護士がズバリ解説 – しらべぇ

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逮捕

(digicomphoto/iStock/Thinkstock)

レイ法律事務所、弁護士の髙橋知典です。最近サイバー犯罪で、子供が加害者になることが増えています。

警察庁の統計によれば、不正アクセス禁止法違反容疑で検挙された人数は、6年連続で「10代」が最多。子供たちは、今どのような状況におかれているのでしょうか。

■気軽な気持ちで犯罪へ

不正アクセス禁止法では、例えば他人のIDで、その本人の許可なくプライベートなページにアクセスすることにより犯罪が成立します。

子供たちは、覚え始めたパソコンの楽しさ、普段の友達とのやり取りの延長線上であったことも相まって、「以前(犯罪ではない)ずるを見かけて、懲らしめてやろうと思った」など、よく聞くと理由になっていない理由でもってこうした犯罪に手を染めてしまうようです。

■なぜ子供はこうした問題を起こしてしまうのか。

少年犯罪に関しては、本人の動機付けが、まったく不合理であることがよくあります。子供はとくに「重みづけ」すなわち問題の重要度の判断が苦手という性質を持っているといわれます。

例えるならば、歪んだ天秤のようになってしまっているのです。

このため、「ペンを隠されるいたずらをされたから、仕返しで相手がけがをするまで暴力を振るう」「数百円のLINEスタンプを手に入れるために、自分のわいせつな写真を見ず知らずの人に送ってしまう」など、バランスの取れない判断を、彼らなりに真剣に考えた結果、行なってしまう場合も。

■ネットトラブルの回避の方法は?

はっきりと言えるのは、「子供の特性自体は昔から変わってはいない」と考えられますので、こうした問題はむしろ大人たちの側にあるように思います。

小さな子供を見ればわかりますが、彼らは熱で赤く光るストーブを嬉しそうに触ろうとするのであり、これを止めて、その危険を伝える役割はあくまで大人がすべきことです。

現在の教育機関や、親たちは子供に比べ、パソコンやインターネットに対し知識がないことが多く、教えようとしても教えることができません。

この結果、多くの教育機関や家庭では、「放置かとりあえずネットには触らないように全面禁止する」というのが本音でしょう。

しかし、インターネットやPCの知識は、今の時代を生きるためにも必須の知識であり、このような教育方法では、未来の世界を生きる子供に、「歯の磨き方や服の着替え方を教えずに世に送り出す」ようなことをしている状況にあると考えています。

こうした問題を解決するには、教える内容を順次アップデートし、早い段階で正しい知識を教えられる環境を作ること、また、わからなくとも、親も子供と共に学ぶ姿勢が必要になっていると考えられます。

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(文/レイ法律事務所髙橋知典弁護士





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