<人>兵庫県弁護士会で初の外国籍会長に就任した 白承豪さん – 神戸新聞

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 多様な文化を受け入れる窓口となった神戸港の開港150年目に、兵庫県弁護士会で初の外国籍の会長になった。「宿命やな」と笑う姿に、気負いはない。「副会長らに助けてもらいながら、着実な活動をしていきたい」

 5歳の時、出身の韓国・ソウルで交通事故に遭い、右腕を失った。亡き父には「頭を使って仕事ができる世界を目指せ」と育てられた。1974年、父の仕事の関係で沖縄に移住。当時は平仮名さえ読めなかったが、勉学を重ね、85年3月に琉球大学法文学部を卒業した。

 弁護士登録は93年。依頼者との信頼を築く仕事を心掛けた。「外国籍は日本社会でマイノリティー。私が信用を失うと、他の外国籍の弁護士まで信頼をなくす」と重圧もあった。だからこそ、過去に敗訴した依頼者に再び頼られたり、訴訟相手だった人に依頼されたりすることが、大きな喜びにつながった。

 近年は弁護士数が増加し、県弁護士会の登録会員数は900人を突破した。一方、弁護士1人が持つ事件数は減り、「若手が経済的な安定を得るのに苦労している」と支援の必要性を感じる。

 弁護士間でテーマ別に意見を交わし、見識を深める弁護士会の「委員会活動」に参加する若手の減少も気がかりだ。「委員会は経験豊かな先輩から学べる大切な場所。活性化させたい」と意気込む。

 「常に前向きに」がモットー。週末はゴルフで息を抜く。ベストスコアは「84」。妻と息子3人の家族5人で、年に2、3回は旅行する。神戸市西区在住。55歳。(田中宏樹)





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