日本のソフトウェアは世界一の品質。IT領域で世界に挑むSHIFTの“Made in Japan”テスト文化 – AdverTimes(アドタイ)

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日本のソフトウェアは世界一の品質。IT領域で世界に挑むSHIFTの“Made in Japan”テスト文化

世界の社窓から

突然ですが、みなさん知っていますか?

国内IT市場は現在14.8兆円規模で、その内ソフトウェアテストが占めるのは約5兆円。

思ったよりも大きいマーケット……!と思った方も多いのではないでしょうか?

国内外で拡大を続けるIT市場にとって、高品質なソフトウェアを生み出し続けることは重要なテーマ、その品質に、より一層注目が集まると考えられます。

そんな中、ソフトウェアの品質保証分野で、国内トップクラスの実績を誇る株式会社SHIFT。「すべてのソフトウェアにMade in Japanの品質を」をコーポレートビジョンに、幅広い分野のお客様に対する品質保証サービスを行っています。

今回は、株式会社SHIFTの丹下社長と、SHIFTグループのベトナム法人であるSHIFT ASIAの折下さんに、SHIFTの世界展開についておうかがいしてきました。

日本発のIT企業が世界でどう戦うのか? いろいろ勉強になりました。

丹下 大:株式会社SHIFT 代表取締役社長 
製造業のコンサルタントとして実績を重ね、独立。日本にソフトウェアの品質保証という事業分野を生み出し、業界を牽引する。「逆境に立ったときこそむしろ人間力を高めるチャンスだ」が座右の銘。

折下 洋介:SHIFT ASIA Co. , LTD. Director, Corporate Development Division
ソフトウェア開発における多くの経験と実績を持つ。また、北米での駐在経験、ベトナムでの事業立上・運営経験がある。2016年にSHIFTに入社。SHIFT ASIAで、組織構築の責任者として活躍する。

ソフトウェア開発はオフショア化が進み、世界分業されていく時代。製品の品質向上には、高い技術と日本人の資質が必要

―海外へも展開できるSHIFTの強みを教えてください。

―丹下
まず一つ目は、人材採用に自社のノウハウを活用した「CAT検定」を用いて、ソフトウェアテストに必須な資質を持った優秀な人材を揃えているということですね。

そして二つ目には、ソフトウェアテストの生産性を徹底的に追求したオペレーション管理を行っていることです。

そのために、SHIFTではテスト工程の業務管理に特化した「CAT」というツールを自社開発し活用しています。

CAT検定:SHIFTのノウハウを踏襲したテストエンジニアに必要な資質を評価するための検定試験。「テスト業務に必要な能力を備えているか」を厳しい基準で測定する。なんとその合格率6%。公認会計士試験と同じぐらい難しいらしい。

CAT:2015年6月にサービス提供を開始したソフトウェアテストの効率的な進捗管理をサポートする業務管理ツール。ソフトウェアテストの進捗管理や仕様書の作成、他者へのスムーズなデータ共有や、業務管理コストの大幅な削減に有効。

それだけ狭き門をくぐり抜けた人材が品質を担保してくれる・・・・・・というのは非常に安心ですよね。また、その試験を作れるだけのノウハウがSHIFTに蓄積されているとも言えます。

そういった強みを活かして、年間に回すプロジェクト数はなんと3,000超。その中で約40万件(!)の不具合が発見されるんだとか。

その不具合もノウハウとして溜まっていけば、さらにいい影響が生まれそう。ある工程に特化するからこその強みです。うーん、うまくできています。

2%の不具合率との戦い。日本人特有の研修能力

―丹下
テストのノウハウに加えて、日本人特有のきめ細かな検証能力が加わることで、世界に誇れる高品質なソフトウェアを世の中に提供するお手伝いができます。

ソフトウェアに不具合があると、web画面のデザインが崩れたり、計算が正しく実行できなかったり、入力画面にアルファベットが反映されないとか・・・・・・。これではユーザーにとって、使いやすく・安心・安全なサービスとはいえません。

開発段階でテストをしっかりしないソフトウェアには、約2%の割合で不具合が含まれてしまうそうです。

2%という不具合率を、少ないと感じるか多いと感じるかは人それぞれだと思いますが、10,000個の商品のうち、200個の商品で不具合があるということを意味します。

その200個に当たってしまったお客様にとってはその商品が200/10000ではなく、1/1なわけで。一つのバグで、信頼と機会を失うことを考えれば、企業としては相当大きな課題なのではないでしょうか。

(失礼ながら)あまり普段意識することがない、ソフトウェアテストという分野ですが、本当に大事だよな・・・・・・とお話を伺いながら再認識しました。

これから更に伸びるIT業界は、今以上にソフトウェアテストのプロが必要になる

―非常に厳しい検定が、世界でも通用する素地を作っているんですね。そもそも海外進出しようと思った理由は、どういったところなんでしょうか?

―丹下
国内5兆円の市場規模を秘めたソフトウェアテスト市場ですが、国内に専業企業はSHIFTと他数社しかいないのが現状です。そのうち、実際にアウトソーシングされているのは年間400億円程度。ソフトウェアテスト全体の1%ほどです。

つまり、未だほとんどの企業が、自社内のリソースを用いて自らが開発したソフトウェアのテストをやっているということです。

なるほど……。ソフトウェアテストのアウトソーシングって確かに聞かないですね。自社内で持っているイメージです。

国内の専業業者が少ない中でも、単にエンジニアを派遣する人貸しのようなかたちをとらず、業務にあたるのはSHIFTだけと言っていい状態なんだそう。

これは国外で見ても同様なんだとか。だからこそ独自の強みを伸ばすことができれば、世界のマーケットも確実にとりにいけるという判断なんでしょうね。

―丹下
弊社は、約1年前(2016年3月)にベトナムにSHIFT ASIAを設立しています。

これからIT大国になろうとしているベトナムを伸ばすには品質の向上が今まで以上に重要になります。
また、国民性も勿論、親日な国ということもあり、日本語も英語もできる方が多いので、ハイブリットに事業ができる・・・・・・といったこともベトナムを選んだ理由です。

たしかに、ソフトウェアの構造を知っている、しかも日本語がしゃべれて英語もしゃべれるというメンバーで構成されていれば、即戦力になりますよね。

そして、日本企業とベトナムとのシナジーは相当高そうです。

―丹下
今回の海外進出を機に、日本語だけでなく、英語のプロジェクトも取れるようになります。

そうすれば、販売側としてシンガポールやヨーロッパなどいろいろな国に拠点を置き、日本発のITの品質保証ビジネスを海外に広めていくことができると思っています。

ITの分野で日本は海外に比べ、遅れていると言われています。そんななか、丹下社長の「日本のITが海外へ」という話は聞いている方も非常にテンションがあがりますし、同じ日本人として誇らしく感じました。

もう少し、今後の計画について深掘りしていこうと思います!

SHIFT ASIAはソフトウェアテストにおいて世界のハブになる

―拠点をどのように大きくしていくのか、これからのSHIFT ASIAについて教えてください。

―折下
まずは、組織の基盤構築が求められます。SHIFT ASIAは、現在60名程のスタッフがいて一定の組織のかたちを形成しつつあります。

これから数百名規模の会社にしていくためには、組織基盤がまだ脆弱で、仕立て上げるところが多くあります。

―折下
たとえば、組織構造やキャリアパスなどの整備。いわゆるビジネススクールで学ぶようなやり方をそのまま持ち込むのではなく、現地の文化やスタッフの特性に合わせたチューニングが求められます。

難しいですが、海外で企業経営をすることの醍醐味でもあります。それと、教育です。SHIFTの品質へのこだわりを、違った文化の人々に伝えていく手法の確立、それがとても大切です。

世界のソフトウェアを作る技術力は上がってきていますが、その品質はまだまだ高いとは言えない状況です。品質が一定のレベルに達さないと、サービスをローンチしても個人情報の漏洩など、さまざまな問題が発生してしまいます。

そういった課題感が、世の中に品質を重要視する空気を作り、企業側もここ数年でかなり品質への意識を高めるようになってきたと感じられているそうです。

その期待にこたえるためにも、人材育成を含め“日本品質”を多くの国に展開できるよう、チーム一丸となって取り組んでいらっしゃいます。

当たり前に使っているネットショッピングやスマホのアプリも、こうした精度の高いソフトウェアテストを行っているから、便利になって生活が潤っているんだなあと、普段感じない角度で捉えることができました。

丹下社長、折下さん、お忙しいところありがとうございました。



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佐藤 千絵子

株式会社ビジョンのオウンドメディア「Morebiz」の編集長。営業で入社し、現在は広報担当。

佐藤 千絵子



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