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岡村繁雄=文

甘えは禁物! 40代から覚悟を

定年後も元気なうちは働きたいというのは、多くのビジネスマンの願いだろう。ではどのように考え、行動すれば成功するのだろうか。

「ホワイトカラーはいかにキャリアダウンするかが鍵です」シニア層の人材派遣を手掛けるマイスター60の高平ゆかり常務取締役事業本部長は語る。

「仕事人生を延長したいのなら40代から覚悟をかため、準備しはじめたほうがいい。年齢とともに体力や職能も衰えるので甘く考えてはいけません」

再就職するためには意識改革が必要だという。

「周りを小バカにする人はものすごく嫌われます。そういった態度を取る人は学歴信仰が強く、偏差値の高い大学を出た人に多い」(高平氏)

実際、キャリアを重ねたシニアの中には扱いづらい人も多いという。プライドが高く上から目線の会話が抜けない、自慢やできない理由ばかり主張する評論家タイプなども同様だ。

「現役時代を引きずって、コピー取りさえ嫌がる人も多い。いくつになっても謙虚な姿勢と素直さを持ち、空気が読めるコミュニケーション能力の高い人は好かれます」(同)

資格は持っていると有利なのか。高平氏は「絶対ではないが、客観的な指標になる」と説明する。

「中高年が資格取得に挑戦したという事実が残ると、挑戦意欲の高さからプラスの評価がなされることもあります。最新の法律や技術を知るためにも資格の勉強は無駄にはならないはずです」(同)

医療系の資格は就職に直結する

高平氏のアドバイスのもと定年後も稼げる資格を一覧にした。まず仕事にありつけるという意味で外せないのが医療・介護関連だ。

【定年後も「稼げる資格」一覧】

▼専門職(士業)
行政書士/司法書士/税理士/社会保険労務士/公認会計士/1・2級建築士/1級施工管理技士(建築・土木)

▼損害保険会社などの鑑定人業務
土地家屋調査士/不動産鑑定士/1級建築士/1級土木施工管理技士など

▼医療・介護関連
看護師/管理栄養士/作業療法士/ 理学療法士/ホームヘルパー/介護福祉士/福祉住環境コーディネータ―(1級~3級)/福祉用具専門相談員/社会福祉士/精神保健福祉士/居宅介護従業者/重度訪問介護従業者/行動援護従業者/ケアマネージャー

▼地元の不動産業
宅地建物取引主任者/不動産鑑定士

▼地元の医院や保育園
看護師/保育士

▼特許事務所などで調査業務
弁理士/技術士(各部門)

▼その他
ビル設備管理技能士/マンション管理士
*作成協力:マイスター60

「社会福祉士や介護福祉士、看護師の資格を持っている方は復職しないケースも多い。それくらい医療系の仕事は過酷で離職率も高いのです。だからこそ資格さえあればすぐに働くことができます。歯医者や内科、小児科などの医療事務の求人も常に募集しています」(同)

実務能力を習得しているという意味で、資格を持っていると有利なのが一級建築士や施工管理技士だ。

「東日本大震災の復興や東京オリンピックを迎えることで、免震や新築など建物の需要はますます増えています。また戦後70年を経て様々なインフラが古くなり、メンテナンスするためにガスや電気工事も求められます」(同)

建築物の需要に比例して災害時に保険の損害補償額を査定する仕事も増えているという。

「台風や地震、洪水が起こったときに、現場を見に行って査定する調査人が求められています。土地家屋調査士や不動産鑑定士は、いわゆる損害保険会社でいうところの鑑定人です。時給にすると3000円以上になるのではないでしょうか」(同)

そのほか、ビル設備管理やマンション管理人、警備も人手が足りていない。マイナンバー制度が始まることで、難関ながら社会保険労務士もますます有利な資格になるという。

現役時代から社外に目を向ける

60歳以上、75歳未満の登録社員700人を抱える高齢社の上田研二最高顧問も技能、そして公的資格の重要性を強調する。同社の登録社員が持っているのは、上田氏が東京ガスOBということから、ガス溶接作業主任者、危険物取扱者、高圧ガス販売主任者、消防設備士、ボイラー技士といった工業系が目立つ。

「我々の仕事でいうと、役に立つのが高圧ガス関係や管工事や電気工事、ボイラー、フォークリフトなどの資格。あとはガソリンスタンドで働くとなると危険物取扱者なども必須で、人が不足している分野です」(上田氏)

一方、総務や営業畑の人が所持している簿記や販売士といった資格は、再就職になかなか生かしづらいという。

「定年前に業務上取得した程度の、実践で役に立ちづらい資格をアピールするなら、ワードやエクセルを使いこなせるように訓練し、パソコン検定の取得を目指したほうがいいかもしれません」(同)

人脈を築く努力も大切だ。上田氏は、2000年に会社を立ち上げたころから、新聞や雑誌で興味を持った人物を見つけると「お会いしたい」という主旨の手紙を送った。

「これまでで何人もの著名な方にお会いできました。ある新聞のコラムを読んで拓殖大学総長の渡辺利夫さんにも手紙を書きました。それが縁となり、いま私が力を入れている高齢者活躍支援協議会の会長をお願いしています」(同)

日々の生活が会社と家庭の往復となるとどうしても視野が狭くなりがちだ。客観的な視点を育てるためには、仕事から離れる「サードプレイス」ともいうべきコミュニティを確保することが大切だと高平氏は話す。

「現役サラリーマン時代から社外にも目を向けておくべきです。最近流行りの2枚目の名刺を持って、土日を利用して別の仕事をしてもいい。バンドや釣りなどの趣味でも、子どものPTAでも構いません。サードプレイスで認められることが人生後半を有意義にしてくれるでしょう。本当の人脈になるかもしれませんし」(高平氏)

外部とのかかわりを持つことは人間力を高めることにもつながるという。40代からいかに努力するかで、将来の姿が決まるといっていい。




上田研二
高齢社最高顧問。1938年生まれ。東京ガス勤務を経て、2000年に高齢社を創業。10年から現職。

高平ゆかり
マイスター60取締役。派遣会社エムシー・メイツ勤務を経て11年、マイスター60入社。14年から現職。



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