【税とビジネス】オーストラリアでビジネス~起業塾~(その4) – 日豪プレス

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オーストラリアでビジネス~起業塾~(その4)

ビジネスのお金を調達する(前編)

今月は、ビジネスを始めるにあたってお金をどのように作るかを見てみましょう。

ビジネスを始める際、一般に初期費用がかかります。レストランでいうと最初の店舗改装資金などです。また、軌道に乗るまでにある程度時間がかかる場合は、家賃や給料の支払いなどで資金が底をつき倒産となる可能性もあるため、最初にある程度の資金が必要となります。

自分がそのお金を持っていない場合は、開業資金を工面する必要があります。渾身のビジネス・アイデアがあっても資金が無いと実現できなかったり、お金を貯めているうちに他人が自分のアイデアと同じことをするかもしれません。このように、ビジネスをやりたいがお金が無い場合に出てくるのが、借入と出資です。両方とも人から得たお金を軍資金にするのですが、性質は大きく異なります。

まず「借入」とは、お金を借りることです。人や銀行からお金を借りると利息を払うのが普通です。家を買うのに銀行からお金を借りるのと同じです。ビジネスを始めるため、銀行、親、友達、他の会社からお金を借りるなどします。

貸し主が「利息はいらないよ」と言ってくれればラッキーですが、なかなかそのようなケースはありません。お金を貸す側からすると、ビジネスが潰れて返済してもらえない可能性があるのに、何のメリットもなくお金を貸すことになるからです。両親から利息無しでお金を借りられる人は、とても有利な立場にあることが理解できるでしょう。

貸す側のメリットはこの利息を得ることです。ハイリスク・ハイリターンの原則から、未知数な部分が多い新しいビジネスにお金を貸す場合、利息は高くなるのが普通です。既に実績のある大企業にお金を貸すのと、今からビジネスを始める人にお金を貸すのとでは、どちらのリスクが高いかは明白でしょう。そのリスクを元に見返りを期待するのが普通です。

お金を借りたら、当然ですが返済(返す)義務があります。ただし、貸した側はお金を貸している以外の権利は何もなく、あるのは貸したお金を返済してもらう権利です。お金を返せば義務は果たしたことになり、関係性は無くなります。

ただ、この利息の支払いと返済は馬鹿にならず、ビジネスのキャッシュフロー(資金繰り)を苦しくします。よって安易に銀行から高い金利でお金を借りるというのは、よく考える必要があります。特に銀行は「雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を貸す」というくらいあっさりしていますし、かなりの手数料も取られます。

次回は、もう1つの資金調達方法の「出資」についてお伝えします。



賀谷祥平
◎競馬騎手、Ezy Tax Solutions Pty Ltd代表取締役。豪州公認会計士、米国公認会計士、登録税理士。James Cook University MBA、University of New England会計学修士、上智大学経済学部卒。2001年上智大学在学中に、騎手を志し豪州の競馬学校に入学。03年、NSW州Coffs Harbour競馬場にて騎手デビュー。現在はNorth QLDで騎乗している。
Web: www.facebook.com/shoheikaya

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