「猫付きゲストハウス」命守る取り組み 福岡市 猫の殺処分、犬の10倍 [福岡県] – 西日本新聞

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 人にも動物にも優しい福岡市を-。同市が動物愛護管理推進実施計画に取り組み始めて8年。かつて3千匹を超えていた犬猫の殺処分数は6分の1に減ったものの、猫の殺処分数は依然、犬の10倍超だ。そんな中、小さな猫の命を守る民間のさまざまな取り組みが広がりを見せている。

 23日に開業するゲストハウス「ホステルねこ蔵」(同市博多区千代4丁目)はユニークな複合施設だ。外国人旅行者らの利用を想定した格安宿と、銘酒を取りそろえたバーに加え、動物愛護管理センターなどから引き取った猫を一時的に飼育する「保護猫シェルター」を併設した。

 施設内の飼育エリアは隔離されており、衛生対策も万全。宿やバーの売り上げでエサ代や人件費などシェルターの運営費を賄う。事業主体は不動産開発会社「DM都市開発」(同市中央区)。担当者の森信子さん(50)は「ここが世界の猫好きが集まる場所になって、猫の殺処分がなくなる第一歩になれば」と期待を込める。

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 福岡市が同計画に基づき、犬猫の殺処分の受け付けを厳格化するなどの取り組みを始めたのは2009年度。初年度の犬猫の殺処分は前年度比900匹減の計2127匹で、うち9割が猫だった。猫の殺処分は10年度は749匹と減少したが、近年下げ止まりが続いている。15年度は犬は40匹だったが、猫は451匹と依然、高い割合だ。

 13年には高島宗一郎市長が不妊去勢手術やしつけの徹底など、五つのスローガンを飼い主に呼び掛ける「殺処分ゼロへの誓い」を宣言。ガス室で窒息させる従来の方法から苦痛の少ない薬物注射方式に変更したものの、多くのペットが人の手で殺されている実情は変わらない。

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 背景には飼い主の高齢化もあるようだ。古賀市新原で猫カフェ「Cafe Gatto」を営む福岡市東区の服部薫さん(34)は飼い主の死亡や病気で行き場を失った猫をカフェで引き取り、新たな家族を捜している。

 服部さんは元動物看護師。福岡市の病院に勤務していたとき、高齢化した飼い主がペットの猫の行く末を案じる姿を見て、ペット専門の行政書士に転身。自分の財産をペットに残すペット信託事業を始めた。「飼い主の子供たちも住宅環境などで飼えない場合も多い」と指摘する。

 服部さんは猫が生涯安心して暮らせる受け皿として、古民家を改築し、昨年4月に猫カフェをオープン。認知症になったり、入院したりした高齢者らから約20匹の猫を有料で世話する。費用は健康な猫でエサやワクチンなど計36万円。

 これまでに新しい家族が見つかった猫は2匹。服部さんは「猫の命を守りながら、飼い主さんの愛情も次の人につないでいきたい」と話している。

=2017/03/19付 西日本新聞朝刊=

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