社員の明るい未来の実現を経営計画書で約束する – 日経ビジネスオンライン

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「有言実行」で社長の人格も向上する

2017年3月14日(火)

口コミで年間150社以上の新規顧客が集まる、人気抜群の会計事務所が東京・江戸川区にある。その代表社員、古田土満氏が勧めるのが、経営計画書の作成だ。といっても売り上げや利益の目標を羅列するだけのものではない。会社と社員の明るい未来像を経営計画書の中に具体的に描き、社長が社員にその実現を約束することによって、社員が高いモチベーションを持って仕事に取り組む、いい社風の会社をつくることができるという。経営計画書を使った会社運営の要点を古田土氏が語る連載の第1回は、経営計画書がなぜ必要なのか、その意義を説く。

こだと・みつる 法政大学卒業後、公認会計士試験に合格。監査法人にて会計監査を経験し1983年に古田土公認会計士・税理士事務所を設立。企業の財務分析、市場分析、資金繰りに至るまで徹底した分析ツールを武器に様々な企業の体質改善を実現。中でも年商50億円、従業員100人以下の中小企業オーナーに絶大なる信頼を得ている。著書に、『社員100人までの会社の「社長の仕事」』(かんき出版)など

 私ども、税理士法人古田土会計は、社員181名、顧問先2200社、2016年12月期の売上高15億8000万円、経常利益3億6000万円、無借金経営で自己資本比率90%の会計事務所です。営業活動をしなくても口コミだけで、年間150~200件の新規顧客を獲得し続けています。今年で開業35年目ですが、34期連続増収を続けています。

 お客様満足度が高く、その結果としてご紹介数が多くなっているのは、「古田土式」と名付けた独自の月次決算書と経営計画書を自分の会社でも実践することによって、社員のモチベーションが高い会社をつくることができているからと自負しています。もちろん、お客様にも経営計画書の作成をお勧めしています。

どんな優れた経営戦略も、社員が実施しなければ絵に描いた餅

 よい経営を実現するために、なぜ経営計画書が必要なのでしょうか。

 最も大切なのは、この「なぜ経営計画書が必要なのか」を経営者がきちんと理解することなのです。

 国税庁による「2015年度の法人税の黒字申告割合」によると282万5000社中、黒字企業は32.1%しかありません。一方、古田土会計のお客様のうち、経営計画書を作成されている358社中、82.0%(293社)が黒字です。

 経営計画書を作ると絶対に儲かるとは言い切れませんが、黒字になる確率が高くなります。それは人間というものは、目標があると、それに向かって努力するという不思議な動物だからです。

 また、私たち古田土会計があるテレビ番組に取り上げられたとき、経営計画書の中に入っている「経営方針書」の通りに、社員がルールを徹底的に守っていることにコメンテーターの皆さんがびっくりされていました。古田土会計の社員が元気で明るく、よい社風なのは経営計画書のおかげだと自信を持って言えます。

 経営者が立てた戦略・戦術を実施するのは社員です。社員が実施しなければ、どんな優れた戦略、戦術でも役に立ちません。絵に描いた餅です。戦略・戦術を社員に実施させる道具が、経営計画書なのです。経営計画書の中で経営者の方針を書き、その方針通り実施されているかどうかをチェックすることによって、方針が実施されて成果が出せるわけです。

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